さくら社会保険労務士事務所公式ブログ2021年12月のトピックス

2021年12月のトピックス

2021/12/01

転職を繰り返すと待遇が悪くなっていく。終身雇用が当たり前だった時は
よく聞く話でしたが最近の転職事情は違うようです。

厚生労働省は11月8日、令和2年「転職者実態調査」の結果を公表しました。
「今回の調査は、5人以上の常用労働者を雇用する事業所から約17,000事業所
およびそこで働く転職者から約10,000人を無作為抽出しました。

現在の勤め先に満足な転職者は、不満足な転職者を大幅に上回る
転職者の現在の勤務先における満足度については、
「満足」「やや満足」とした割合の合計は53.4%、
「不満」「やや不満」の合計は11.4%。

「職業生活全体」を事業所規模別にみると、事業所規模が大きいほど
ポイントが高く、満足度項目ごとにみると、すべての項目で「満足」が
「不満足」を上回っています。
特に、「仕事内容・職種」が最も高く、60.5ポイントでした。

離職理由は「労働条件」、転職先を選んだ理由は「仕事内容・職種」
転職者が直前の勤め先を離職した主な理由は、「自己都合」が76.6%と
最も高くなっています。
「自己都合」による離職理由(3つまでの複数回答)としては、
「労働条件(賃金以外)がよくなかったから」が28.2%で最も高く、
次いで「満足のいく仕事内容でなかったから」が26.0%、
「賃金が低かったから」が23.8%となっています。

転職者が現在の勤め先を選んだ理由(3つまでの複数回答)は、
「仕事の内容・職種に満足がいくから」が41.0%で最も高く、
次いで「自分の技能・能力が活かせるから」が36.0%、
「労働条件(賃金以外)がよいから」が26.0%となっています。

事業主・採用担当者様!これは由々しき事態です。
キャリアアップや能力アップを転職理由に退職していく従業員が
増える前にまた採用競争力を高めるための職場環境の改善と
労働条件の見直しは常に意識しておかなければなりませんね。

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