~sakura通信 2021年4月~
2021/04/01
雇用調整助成金の支給額が3兆円を超えているようです。
新型コロナウイルス流行の長期化により、支給額・件数は増大を続けた
結果ですね。
雇用調整助成金の財源となっているのは事業主が負担する雇用保険料で、
昨年度1兆4556億円の積立残高がありましたが今年3月17日時点の支給決定
額は3兆278億円ですでに枯渇しています。
雇用調整助成金は雇用保険二事業といって事業主の保険料
(雇用者の賃金総額の0.3%分)のみを原資としていました。
国庫負担はなく税金は投入されていませんでしたが、政府は特例法で
一般会計から1・1兆円の支出を決めたようです。
また、
失業等給付からも約1兆円を貸し出す状況に陥っています。
今年度の雇用保険料率は昨年度から据え置きで一般の事業は1000分の9と
していましたが財政悪化を受け、来年度の以降の雇用保険料率はグーンと
跳ね上がる可能性がありますね。