~Sakura通信 平成30年3月号~ コラム~
2018/03/01
そろそろ卒業式のシーズンです。
今までの学校生活は心に残しておきたいことばかりでしょうが、
新しい生活へスタートを切らねばなりませんね。
さて。以前知人が言っていたことですが、高校生の頃は、
唱歌「仰げば尊し」とユーミンの「卒業写真」は対極にあるような
距離の遠い歌だなと思っていたけれど
ある日、二つの曲を聞いたとき、はっとしたそうです。
卒業写真の中に「あなたは遠くで私を叱って」という歌詞がありますが、
そのあなたは、恩師一人一人のことなんじゃないかと言うのです。
昔は、片思いをしていた同級生を思い出してだと思いこんでいた
けれど。
ほ~なるほど。
人を教えると言うことはとても尊いことなのに、
私たちはそれをあまり理解せずに卒業してしまいます。
在校時、おばちゃんだのおばあちゃんだのとこっそり呼んでいた
先生方の年齢を超えた頃、
先生って「本当の私」を忘れてないんだなぁと気が付いたらしいのです。
そこには感謝しかないなぁって。
もうこの世にはいらっしゃらない方みたいでしたが
「ユーミン」でちょっとしんみりしてしまいました。
最近は、卒業式で「仰げば尊し」があまり歌われないとかで寂しいかぎり
ですが、わが師の恩というものは永遠なんですね。