働き方改革~時差出勤がはじまります~
2017/08/08
朝のラッシュは嫌なものですね。
200%なんていう数字をみるだけでうんざりします。
都知事である小池百合子さんは、朝の通勤ラッシュを回避する働き方、時差Bizを
利用者や鉄道事業者と連携し、進める取組みを始めたようです。
具体的には「フレックスタイム」「勤務間インターバル」「テレワーク」「時短勤務」
「サマータイム制」「シェアオフィス」等の導入・活用を活用して行い、
現在、約260の企業および自治体が「時差ビズ」に賛同しています。
また東京交通局をはじめ、JRや私鉄等12の鉄道会社が賛同し、
混雑の見える化やオフピーク通勤利用者へのポイント付与、
早朝の臨時電車の運行を行うなどしています。
多くの人に快適な通勤を体験してもらい、効果を実感してもらおうと、
東京都は「時差Biz」を7月11日から7月25日まで実施しました。
表彰制度も始まり、終了後に、優れた取組みを実施した企業
「時差Biz推進賞」が贈呈されることになっていますが結果はどうだったのでしょうか。
一方、終業時間、帰宅時間については、改善の余地がありそうです。
平成29年7月27日の日経新聞に厚労省立ち入り調査で違法残業4割超を確認と
いう記事が掲載されていました。
24000程の事業所を立ち入り調査した結果、労使協定を上回る違法な残業を
確認された事業所が43%あり、休日・時間外労働が100時間を超える事業所は
54.1%あったようです。
気になるのは、労働基準監督署が立ち入り調査したのは、
残業が月80時間超の従業員がいるとされた事業所だという点です。
昨年の4月に重点監督の対象となる残業時間の基準を従来の100時間から
月80時間超に引き下げたため、調査先が大幅に増えています。
立ち入り調査を受けるのは事業所規模が大きい企業だけではないんですね。
この秋、臨時国会に残業時間の上限規制関連の法案が提出されるようです。
小規模な事業所も待ったなしで労働時間の見直しをすることになりそうですね。