～Sakura通信　平成２８年４月号　コラム～ - さくら社労士事務所

2.3日前の新聞に全国の医療機関から報告があった医療事故は、
前年比460件増の3654件で
2005年の調査開始以来、最多を更新したようです。

件数が増えたことは由々しき問題だと思いますが、再発を防ぐために
報告するという意識が定着したため、多くの医療機関から報告があがった
ためのようです。

報告の内容では、患者の転倒など療養上の世話に関する事例が36.4％もあり、
報告別では最多なことからも、入院生活においての事故が
私たちが想像するよりも多く、大きな問題になっているようです。

先月、父が入院しましてベットから離れようとするとナースコールが
鳴るかわいい“てんとう虫”(転倒ムシ)につながれましたが
こういった理由があったんですね。

この転倒ムシ、
ベットと衣類を紐のついたクリップで留めているだけの簡易な仕組みなため、
トイレに立とうとするたび外れるんです。外れないと機能してないわけですが。
外れるたびにナースが飛んできます。

元来、神経質な人間なので、それが気になって気になって、
外したくて仕方ない父を宥めるのに一苦労でしたが、
担当ナースは、
「外れていいんです。トイレだってことがわかれば、私たちも安心なんですから。
気にしないでください。」ときひしいお言葉。

「エキスパートですねぇ。」
感心とともに感謝でした。