さくら社会保険労務士事務所公式ブログ

~Sakura通信 平成29年1月号~ コラム

2017/01/05

明けましておめでとうございます。 本年も宜しくお願い致します。 今年は、長時間労働・残業に厳しい目が向けられそうですね。 働き方改革の実現を目的とする「働き方改革実現会議」 新聞などでもよく見かけますが、 会議の中で安倍総理は、『働き方改革』は、第三の矢、 構造改革の柱となる改であり我々は必ずやり遂げるという強い意志を持って 取り組んでいかなければならないと述べています。 特に長時間労働の是正は重要な柱で 残業時間の上限規制強化や違反企業への罰則の厳罰化を検討しているようです。 現在、労基法において、労働時間は1日8時間、1週40時間と定めら

勤務間インターバル制度導入で助成金受給

2016/12/01

社労士との雑談でチラホラ聞こえてきたのが助成金バブルの話。 最近、助成金バブルではないかというのです。 育児・介護休業、非正規労働者、高年齢労働者、長時間労働関連 こうした関連Wordの助成金の増設や要件の拡大、緩和などがされていますね。 例えばひとつご紹介すると勤務間インターバルの助成金 2003年にEUにおいて労働時間に関する指令が出されたのですが その中に1日24時間において、連続11時間以上の休息を付与しなければ ならないという勤務間インターバルがあります。 日本でも一部の大企業ではすでに導入されていますが、 厚生労働省は、来年度から勤務間

~Sakura通信 平成28年12月号~ コラム

2016/12/01

今年も1ヶ月となりました。 皆さまどんな1年でしたでしょうか。 年明け1月1日からは雇用保険の適用拡大がございますので 対象者はいないか、今月はご確認をお願いいたします。 平成29年1月1日より65歳以上の方も雇用保険の適用対象となります。 1.平成29年1月1日以降に65歳以上の労働者を雇い入れる場合   雇用した時点から高年齢被保険者となりますので、資格取得届を    公共職業安定所へ届出してください。 2.平成28年12月31日までに雇用しており、平成29年1月1日以降も雇用する場合   平成29年1月1日から 高年齢被保険者となりますので、資格

時間外労働の規制は強化されるでしょうか

2016/11/01

社労士会の発行する月刊誌に青山学院大学教授塚原先生の長時間労働の是正 という記事を見つけました。物価も賃金も大きな変化はありませんが、 労働時間においても同じことがいえるようです。 日本の年間労働時間数はドイツで439時間、フランス354時間(実労働時間)も長く 欧州諸国と大きな隔たりがあります。(両国とも年間1300~1400時間) 特に日本のフルタイム労働者の労働時間は長く、1994年が2036時間  2013年が2018時間で20年間ほとんど変化がありません。 同時に、長時間労働で働く労働者が多いことも問題で 週49時間以上働いている労働者の割合が、欧

~Sakura通信 平成28年11月号~ コラム

2016/11/01

平成29年8月、ついに年金受給資格期間が10年に短縮されるようです。 あれっ。以前から騒がれていたのに、まだ始まってなかったのかと 思われた方もいると思います。 平成24年8月に年金機能強化法が公布され、消費税10%増税日を 施行期日としていたのですが、消費税は平成31年10まで延期されます ので、消費税増税を待たないで前倒しに実施されるわけです。 平成29年8月1日施行後に、10年間の受給資格期間を満たせば、 老齢基礎年金及び老齢厚生年金が9月分から支給されます。 年金支給は偶数月ですから、初回は平成29年10月の予定ですね。 厚労省によると、こ

働き世代のダブルケア

2016/10/03

「ダブルケア」とは、育児と親の介護を同時に担うことをいうそうです。 晩婚化や少子化を背景に、仕事との両立が難しく、 30代~40代の働き盛りの世代が、仕事を辞めざるを得なくなるなど、 深刻な問題を抱えているようです。 ダブルケアに直面したことで、業務量や労働時間を減らさざるを得ない人はもちろん、 離職して無職となった人は男性で2.6%、女性で17.5%もいました。 主な理由としては、「介護者を施設に入所させることができなかった」 「勤め先の勤務状況では両立が難かしい」 「家族の支援が得られなかった」 「子育て・介護は自分でやるべき」どれも長い間、訴え続けられて

~Sakura通信 平成28年10月号~ コラム

2016/10/03

友人が申し込んだ作り体験教室に参加してきました。 場所はキリンビール。 生麦駅から10分程度、緑豊かで落ち着いた広大な施設です。 今年は工場が生麦に移転して90周年となるそうで、大幅に施設を リニューアルし、10月1日(土)にオープンしました。 今回で第1558回目。リニューアル後初の体験教室でした。 毎回7倍を超える人気の体験教室なのですが、運よく抽選で当たったそうで 1グループ6人。ランチ付きのビール作り教室は、 企業文化の感じられる、心のこもったおもてなしでした。 キリンビールの歴史を迫力のある映像で表現しているシアターでは、 ここでしか見られ

使用者による障害者虐待

2016/09/02

8月ラストの土日に、24時間テレビが放送されました。 障害者の実情をわかってないことに、はっとさせられます。 相模原で痛ましい事件が起こって以来、障害者に対して世間の関心も 少し高まったように感じるのですが、偏見や差別は相変わらず根深いものがあるようです。 厚労省は、平成27年度における使用者による障害者虐待の状況をまとめました。 通報・届出のあった事業所は、1325社。前年比35%の増加です。 対象となった1926人の障害者のうち、970人(前年比2倍)の虐待が確認されました。 身体的虐待73人・性的虐待10人・心理的虐待75人・経済的虐待855人 虐待をした

~Sakura通信 平成28年 9月号 コラム~

2016/09/02

おはようございます。 今年は、猛暑になるということで事務所のエアコンを取り換えたのですが、 エアコンの苦手な私は温度調節にも悩んだ夏でした。 三菱電機ビルテクノサービス株式会社が、 夏のオフィスにおけるエアコンに関する意識や実態についてアンケート調査を 行うと、7割以上のオフィスで冷房の設定温度が決まっていることがわかりました。 (20代から60代男女1000人) 設定温度は28℃(28.2%)が最多、次いで26℃(18.4%)、27℃(16.6%)となっています。 節電意識が高くなっているのか、 推奨温度の28℃に設定しているオフィスが多かったようです。

管理職女性の短時間勤務も男性次第?!

2016/08/01

子育てしながら働く女性と食事をしました。 毎朝5時起きで、保育園にお子さんを預けて電車に飛び乗って会社へ。 復帰後も活躍している姿を頼もしく感じますが、 家庭の中で子育てだけしていた1年間は、社会から取り残された感じで 不安に襲われたそうです。   短時間勤務を活用して子育てとの折り合いをつけているようですが、 管理職女性の場合はどうでしょうか。 子育てと仕事の両立は、思った以上にハードで、周りからのプレッシャーも 感じると思うのですが、管理職にも短時間勤務は可能なのでしょうか。   労基法第41条第2項に該当する管理監督者は、 労働