~Sakura通信 平成28年11月号~ コラム
2016/11/01
平成29年8月、ついに年金受給資格期間が10年に短縮されるようです。 あれっ。以前から騒がれていたのに、まだ始まってなかったのかと 思われた方もいると思います。 平成24年8月に年金機能強化法が公布され、消費税10%増税日を 施行期日としていたのですが、消費税は平成31年10まで延期されます ので、消費税増税を待たないで前倒しに実施されるわけです。 平成29年8月1日施行後に、10年間の受給資格期間を満たせば、 老齢基礎年金及び老齢厚生年金が9月分から支給されます。 年金支給は偶数月ですから、初回は平成29年10月の予定ですね。 厚労省によると、この受給期間の短縮により老齢基礎年金で40万人。 特別支給の老齢厚生年金まで含めると約64万人もの対象者が 見込まれているそうです。 新たに年金を受け取ることができる方もいますが、 納付期間を25年から10年に短縮する法案が成立しても、加入期間が足りず 約26万人が無年金のままになるとの推計も示していますので、 すべて解決したわけではありません。 心配なのが財源。 平成29年度は7カ月分として約260億円。平成30年度は、約650億円、 消費税を引き上げないままスタートするわけですが どうやって絞る出すのでしょうか。 厚労省は、平成29年度予算概算要求に受給資格期間短縮にて 平成29年度の実施を明記するようですが、具体的な予算額は編成過程で 検討するようでまだ何も決まってはいません。