算定基礎届の反映はいつ?締日別の切替タイミングを実務解説

「算定基礎届の結果が、具体的にどの支給分の給与から反映されるのか?」——ここで迷う方は多いです。結論はシンプル。9月分の保険料から新しい標準報酬月額が適用されます。つまり、支給日ではなく「対象月」で判断するのが正解です。

まず押さえるポイント

・適用開始は「9月分の保険料」から
・支給日基準ではなく「9月に働いた分(9月分給与)」に反映
・締日・支払日により切替タイミングが異なる

①月末締め・翌月25日払いの場合

9/25支給分は8月の勤務=8月分保険料なので旧等級。10/25支給分(=9月分給与)から新しい標準報酬月額で控除します。

支払日対象期間保険料の月等級
8/25支給7月分7月分旧等級
9/25支給8月分8月分旧等級
10/25支給9月分9月分新等級(算定基礎結果)

②9月10日締め・9月30日支払いの場合

9/30支給分は8/11〜9/10の勤務=8月分保険料で旧等級。10/30支給分(9/11〜10/10、9月分保険料)から新等級に切替えます。

支払日対象期間保険料の月等級
9/30支給8/11〜9/108月分旧等級
10/30支給9/11〜10/109月分新等級(算定基礎結果)

実務チェックリスト

給与体系(締日・支払日)を確認
・「9月分の保険料」に当たる支給回を特定
・その支給回から新等級で控除・明細反映
・給与システムの等級テーブルを切替
・社員への周知は「適用月」を明記

よくある質問

Q. 9/25支給分から新等級にして良いですか?
A. いいえ。9/25支給は8月分保険料なので旧等級のまま。10/25支給分から切替です。

Q. 支払日基準で判断してはいけませんか?
A. 基本は「対象月(保険料の月)」基準で判断します。

Q. 9月10日締めの会社はいつから変更?
A. 9/30支給分は旧等級、10/30支給分から新等級です。

まとめ

算定基礎届の結果を反映するタイミングは「9月分給与(=10月支給分)」からが原則です。給与計算担当者の方は「9月分の保険料」から新しい標準報酬月額を使用することを確認しましょう。