休職制度がない会社ほど、トラブルが長期化します

「うちは休職制度は作っていません」
実は、このご相談はとても多いです。

理由を聞くと、

  • 小さな会社だから
  • 長期で休む人はいないと思っている
  • 欠勤扱いで対応している

という答えがほとんどです。

ですが、休職制度がないこと自体が、リスクになる場面が増えています。


■ よくある“行き詰まるパターン”

例えば、こんなケースです。

🍃体調不良で欠勤が続く

🍃本人は「治ったら戻りたい」と言う

🍃会社は「いつまで待てばいいのか分からない」

🍃社会保険料の会社負担だけが続く

結果として、

  • 退職の話が出せない
  • 解雇もできない
  • 関係がこじれて長期化

こうした状況に陥りやすくなります。


■ 休職制度は「社員のため」だけではありません

休職制度というと、
「社員を守る制度」というイメージが強いかもしれません。

しかし実務では、
会社を守るための“区切り”の制度でもあります。

  • 休職期間の上限
  • 復職できる条件
  • 復職できなかった場合の扱い

これを決めておくだけで、
話し合いの軸が明確になります。


■ 制度がないと、何が問題になるのか

休職制度がない場合、次のような点が問題になります。

  • 欠勤と休職の区別が曖昧
  • 傷病手当金の説明ができない
  • 「いつまで待つのか」が決められない
  • 最終的な退職判断の根拠が弱い

結果として、
会社側が“待ち続けるしかない”状態になってしまいます。


■ 小さな会社にこそ必要な「シンプルな休職制度」

休職制度は、立派なものである必要はありません。

小規模事業者であれば、

🌸対象は私傷病のみ

🌸休職期間は最長○か月

🌸無給であることを明確に

🌸復職可否の判断方法を決める

この程度でも、実務は大きく変わります。


■ 「その時考える」は、だいたい遅い

体調不良やメンタル不調は、
ある日突然起こります。

その時になってから制度を考えると、

  • 感情が入りやすい
  • 判断がブレる
  • トラブルになりやすい

だからこそ、
何も起きていない今のうちに決めておくことが重要です。


休職制度は、
「使わないために作る制度」でもあります。

会社と従業員、
どちらも守るための準備として、
一度見直してみてはいかがでしょうか。