さくら社会保険労務士事務所公式ブログ

~Sakura通信 2019年3月号~コラム~

2019/03/01

寒さが一番厳しい二月を乗り越え、ようやく三月がやってきました。 インフルエンザやノロウイルスなどのピークも少しずつ減り、 気を緩めてしまうときですね。 わたしも4,5日前から原因不明の首痛に悩まされておりまして、 近所の耳鼻科でしばらく様子を見ましょうと処方薬をいただいたところです。 まだまだ油断は禁物ですので、手洗いうがい、マスクをつけるなどして 予防や対策をしっかりと取られつつ、ご自愛ください。 三月と言えば、雛祭りですね。 雛祭りは本来、庶民・貴族の隔たりなく、災難が降りかからぬことを 願う行事だったそうです。 女の子の節句だと思われがちですが、男女関

年次有給休暇の発生要件に関するQ&A

2019/02/01

本年4月よりすべての企業において、年10日以上の年次有給休暇が 付与される労働者に対して、年5日については、使用者が時季を指定して 取得させることが義務付けられています。 ①会社によっては、一斉に年次有給休暇を付与している場合がありますが 例えば、9月1日に一斉に付与するというルールにしているようなケースでは、 いつから取得させる必要があるのでしょうか。 このケースでは、2019年4月1日以後、最初に年10日以上の年次有給休暇 を付与する日からとなりますので、2019年9月1日に年10日以上付与される 従業員に年次有給休暇を年5日取得させることになります。 2

~Sakura通信 2019年2月号~コラム~

2019/02/01

今が1年でいちばん寒さの厳しい時期ですね。 春の便りが待ち遠しいですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 2月の伝統的な行事には節分があります。 節分と言えば、「鬼は外、福は内」と掛け声を上げながら豆を撒きます。 この掛け声にあるように、日本人の中には「外」と「内」を 強く意識する精神が根付いるように感じます。 「他所は他所、うちはうち」という言葉も、昔からよく言われていますが 自分らしさをしっかり持ち、身近な所にあるものを大切にして、目先に 囚われないことは大事なことです。 また、「外」にあるものの良さを認めたり、他人に共感して行動を起こす ことも素晴らし

男性社員に育休取得させると貰えるお得な助成金

2019/01/07

いよいよ働き方改革法が今年4月より始まりますね。 労働環境も目まぐるしく変化していきます。 労働環境が大きく変化するときは、助成金の動きが活発になります。 例えば、女性の育児休業の取得率は高いですが、男性従業員で育児休業を 取得する方って少ないですね。 国としては、なんとしても男性の育児休業取得率をアップさせたい。 じゃあどうするかというと、助成金の活用です。 両立支援等助成金【出生時両立支援コース】 まず、育児目的休暇の制度を新たに導入し、男性従業員が育児目的休暇を 取得しやすい職場風土を作ります。 男性従業員が出生後8週間以内に開始する育児休業を利用

~Sakura通信 平成31年1月号~コラム~

2019/01/07

新年明けましておめでとうございます。 初春とは名ばかりの寒い毎日が続いておりますが、 皆様お変わりありませんか。 休み明けに備えて家でじっくり英気を養ったり、 ウインタースポーツや旅行に出かけてリフレッシュをするなど 思い思いのお正月を過ごされたことと存じます。 さてお正月というと、日頃忙しくてなかなか会えない家族と団欒を 楽しむ方が多いかと思われます。 遠く離れた実家に顔を出す方もいらっしゃるかもしれません。 この頃は電話のみならず、ビデオチャットを使って家族で コミュニケーションを取る家庭も増えているそうですね。 離れていても手軽に家族と繋がれ

自己都合の退職トラブル

2018/12/01

退職したいと会社に申出をしても、退職を認めてくれないという話を聞いた ことはないでしょうか。 「退職届を受理しない」「離職票を作成してもらえない」 「有給休暇の取得をさせない」「辞めたら損害賠償請求するなどと脅迫する」 あれやこれやと理由をつけて退職できないらしいのです。 最近では、退職に必要な連絡を代行する、退職代行業なるサービスがあるよう で、退職が完了するまで、電話・メールにて回数無制限で対応。 必要であれば、休日や深夜でも相談に乗ってくれるようです。 不況下においては解雇トラブル がよくみられましたが、人手不足のいまは自己都合退職トラブルが多いよう

~Sakura通信 平成30年12月号~コラム~

2018/12/01

秋の終わりも近づいているこのごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 11月と言えば、本州以南では秋野菜が美味しくなり、紅葉が見ごろとなる シーズンでもありますが、北海道では冬支度が本格化する時期ですね。 日本という国は四季がはっきりしていますが、地域の自然環境・特色にも さまざまな違いがあり、それが多様な国民性を生んでいると 言えるかもしれません。 「多様性」というキーはこれからの時代を生きるうえで、とても大切な テーマの一つだと思います。 かつては、標準語がもてはやされ、方言が馬鹿にされる風潮がありましたが、 現代では地元で暮らす人々が積極的に方言をア

~Sakura通信 平成30年11月号~コラム~

2018/11/01

秋の終わりも近づいているこのごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 11月と言えば、本州以南では秋野菜が美味しくなり、紅葉が見ごろとなる シーズンでもありますが、北海道では冬支度が本格化する時期ですね。 日本という国は四季がはっきりしていますが、地域の自然環境・特色にも さまざまな違いがあり、それが多様な国民性を生んでいると 言えるかもしれません。 「多様性」というキーはこれからの時代を生きるうえで、とても大切な テーマの一つだと思います。 かつては、標準語がもてはやされ、方言が馬鹿にされる風潮がありましたが、 現代では地元で暮らす人々が積極的に方言をアピール

平成31年4月から次有給休暇の時季指定義務

2018/11/01

労働基準法では、労働者の心身のリフレッシュをはかる目的で、 一定の要件を満たした者に、毎年一定数の年次有給休暇を付与することを 規定していますが、 職場への配慮から、有給休暇を取得することをためらってしまい、取得率が 低調な現状を改善することが課題となっています。 正社員のうち約16 %が年次有給休暇を1日も取得しておらず、 年次有給休暇をほとんど取得していない労働者については長時間の 比率が高い実態にあるようです。 そこで、「働き方改革関連法」成立に伴う労働基準法の改正により 平成31年【2019年】4月からは、従業員で年10日以上の年次有給休暇

~Sakura通信 平成30年10月号~コラム~

2018/10/01

今年の最低賃金は、全国平均26円アップしましたね。  社長さんたちの悲鳴が聞こえてきそうです。  愛知労働局が最低賃金の履行確保に関する調査によると  約2割の事業所で最低賃金法違反があったようで  半数近い49.6%が「適用される最賃額を知らなかった」という回答  でした。  確かに役所の周知不足もあるかもしれませんが、、毎年毎年、  このペースでアップしていけば何か理由をつけて適用を免れようと  する事業所も出てくるでしょう。  全国平均1,000円を目指すという方針ですから、中小企業にとっては  ダメージが大きそうです。    岐阜では法令違反を繰り返し、