~Sakura通信 平成30年4月号~ コラム~
2018/04/01
仕事で福島県双葉郡浪江町に行って来ました。
東日本大震災が起こり福島第一原発事故により、全域において避難指示
が出されていたエリアです。
あの日から7年。
平成29年3月31日には帰還困難区域を除いて、
避難指示が解除されましたので立入時間の制限などもありません。
高速道路を走って目的地に向かいましたが、途中のサービスエリアでは
女性の数が男性に比べて極端に少ないという印象でした。
厨房で働く高年齢の女性のほかには、行き交う車も人も男性ばかり。
平日でしたので当然子供たちの姿はありませんが、それでも違和感がありました。
昼食は、なみえ焼そばを注文していただきましたが、
ごめんなさい。食べ残してしまいました。
とても美味しかったのですが、太麺で甘いソース、もやしの量が多くて、、、
このボリュームも男性向けかもしれません。
高速道路から見える除染で取り除いた土を入れたおびただしい数の
フレコンバックの側には、人気のない民家がポツポツと点在していて、
流れていく車窓に自然と同乗者の口数も少なくなりましたね。
町へ入ると中学校やクリニック、スーパーと至るところに生活していた
痕跡はあるのですが、ここにも人はいません。
まちのほっとステーションって昔のコピーを思い出しましたが、
途中にコンビニが1軒、そこだけが賑わっていました。
労働基準監督署・職安も仮事務所から戻り、今月には小学校・中学校も
開校するらしいです。
除染やインフラの復旧、生活基盤の再生は、今も継続しているのだと思いますが、
7年間は長いですね。
後ろ髪ひかれる思いで避難先に移り住み、新しい生活を作ってこられた方々が
また町に戻ることはそんなに簡単ではないと感じた出張でした。