さくら社会保険労務士事務所公式ブログ新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金

新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金

2020/05/01

新型コロナウイルスは、大人だけではなく子どもたちにも大きな影響を及ぼしています。
安倍首相は、令和2年2月27日に新型コロナウイルスの感染防止として全国すべての小中高校と
特別支援学校に3月2日から春休みに入るまで臨時休校とするよう要請しました。
現在ではゴールデンウイーク明けまで延長になっています。

 

この日から保護者の皆さんは、否応なしに会社を休んだり、在宅勤務をしたりすることになりましたね。
そこで厚生労働省は、臨時休業により仕事を休まざるを得なくなった保護者に有給(賃金全額支給)休暇を
取得させた事業主に対して助成金を創設しました。

 

【対象労働者】
臨時休業をした小学校等に通う子ども、新型コロナウイルスに感染した子ども、
風邪症状など新型コロナウイルスに感染したおそれのある小学校等に通う子どもの保護者が対象です。(親権者、里親、祖父母もOK。)
※「小学校等」は、 小学校 、幼稚園、保育園、認定こども園、放課後児童クラブなどをさします。
(障害のある子どもは中学、高等学校も含みます。)

 

【対象となる有給休暇の範囲】
学校の元々の休日以外の日が対象です。
土日祝や春休みは対象外ですが、感染したり、感染のおそれのある子どもに係る休暇は、
2月27日~3月31日の間も対象になります。
半日有給や時間単位の有給は対象ですが、労働時間を短縮する措置は対象外です。
また、保護者の自主的な判断で子どもを休ませた場合も対象外です。
校長先生からお便りが届いていないか、ご自宅を探してみてください。

 

【有給休暇を取得した労働者に支払う額】
年次有給休暇を取得した際に支払う賃金を支払ってください。全額支払う必要があります。

 

【事業主が助成金として支給される額】
1日につき8,330円まで
8,330円を超えて支払ったとしてもこの額が支給上限です。
例えば 時給1,200円 1日8時間 3日間の有給休暇付与 9,600×3=28,800円
助成金として支給されるのは
8,330×3=24,990円となります。

 

就業規則があれば望ましいですがなくても申請できます。
勤務した日や支払った賃金など証明する書類を添付する必要はありますが、
正規雇用・非正規雇用を問わない助成金制度をぜひご活用ください。

 

<申請期間> 3月18日~6月30日
<申請書の提出先> 学校等休業助成金・支援金受付センター
<問い合わせ先> 学校等休業助成金・支援金等相談コールセンター
電話:0120-60-3999
受付時間:9:00~21:00(土日・祝日含む)

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